美瑛の丘は麦秋の季節を迎え、小麦の収穫跡には「麦稈(ばっかん)ロール」が見られます。
小麦の収穫をコンバインで行い、そこから出される麦わらを乾かした後、特殊な機械で集めて「麦稈(ばっかん)ロール」を作ります。またそれを何日か置いて乾かし、牧場へと運ばれます。このロールは、何に使うかというと、牛などの家畜のベッドになります。この麦わらは飼料ではありません。さすがに牧草の代わりにはなりませんね。私も美瑛に転勤になる前は、これらのロールは全て、家畜の飼料になると思っていました。ロールには、牧草を集めてビニールで巻いて発酵させた「牧草ロール」と、家畜がいるところに敷く藁になる「麦稈ロール」とがあるのです。「麦稈ロール」の方は発酵させる必要がないので、ビニールに巻かないでそのままの状態です。小麦の甘い香りのする麦わらで、牛さんはぐっすりと休むことでしょう。
2024年07月27日 07:02