美瑛の観光スポット『青い池』のなかに立っている枯れ木、特徴のある木ナンバー1はこの木です。
先日、この『青い池』は、人工の池であるというお話をしました。太古の昔に出来たのではなく、平成の時代に出現したのです。昭和63年の十勝岳噴火を受けて、泥流災害を防ぐために構築した堰堤に、青い川である美瑛川の川の水が溜ってできました。ですから、今の池のなかにある枯れ木は、もともと池の水の中にあったのではなく、山のなかに土と草の上に立っていたものです。それで水が溜ったものですから、こんな風景になったのです。これらの木々にとっては、たまったものではありません。枯れてしまうと標高の高い厳しい環境の中で、あえなく倒れてしまった木々もたくさんできてしまいました。とても脆い白樺は一番先に無くなりました。そして残ったのはトドマツです。その枯れ木の中で一番カッコよくて、いつまでも残っていてほしい枯れ木が写真にあるこの木です。もともとどのような木だったのか、本当に不思議で素敵な木です。願わくば、私がこの世にいるまでは、その姿のままで池のなかに立っていてほしいです。
2024年06月26日 05:06