いま、美瑛の丘では「春の使者」である白鳥が、北帰行の途中に食料を補給しています。
旭川から美瑛に入ってくると、空に白鳥の群れが見られるようになります。美瑛の丘には白鳥の餌になる昨年の農作物の残りがたくさんあるからなのです。田んぼの米、小麦、デントコーンなどです。畑の雪が溶けてくると、それらが現れてきて、格好の彼らの餌になります。毎年、この白鳥たちは同じルートを通ってくるのでしょうか。美瑛には豊富な餌があって、それをあらかじめ知っているのかどうか分かりませんが。この春と秋によく飛んできます。この写真は広大なデントコーン畑のなかで、「があがあ」と啼きながら食べている白鳥のリーダー格のような一羽と、ゆっくり休んでいる白鳥たちを撮ったものです。白鳥の一団をただ撮るだけでは、何にも面白くないですから、テーマを考えて撮りました。よく飛来するシーンや、羽を広げて羽ばたくところがシャッターチャンスになりますが、白鳥だけを撮りに来たのではないので、なかなか難しいです。動物を撮るのは本当にテーマとタイミングが必要です。
2024年04月08日 05:24