昨日の美瑛の観光スポット『クリスマスツリーの木』です。ツリーの右側に虹のようなものが写っているのが分かりますか?
これは、「幻日」という天体現象です。3年前にもここで撮ったことがあります。滅多に見ることができない光景ですが、冬の寒いときにしか見られません。なぜかというと、この虹のようになっているのは雲を作っている氷の結晶に太陽の光が当たっているからです。夏のような暑いときの雲は、細かい水滴が集まった水蒸気ですから、冬以外にはこのような現象は起きません。それもその太陽の光が当たる角度が限定されていて、その角度に入ってこないと「幻日」にはならないのです。3年前は太陽の左右にこの「幻日」が見られましたが、今回は左側だけに見られました。太陽に近い方は赤色、遠い方は青色になりますので、それが確認できると間違いなく「幻日」です。よく彩雲と間違えやすいですが、太陽を丸く囲んだ左右に発生するので、そこをポイントにして区別すると分かりやすいです。この写真では太陽は「幻日」の右側にあります。
2024年03月19日 05:36